先日、アマゾン社からもFire TV Cubeの発売が予定され、音声でテレビの起動、チャンネル調整など管理ができるスマートテレビ関連製品が少しずつですが商品化されてきました。現時点でお勧めできるスマートテレビ関連商品を報告します。スマートテレビなどビデオエンターテイメントはスマートホーム関連市場の中で最も出荷金額が大きい分野です。2017年1331億ドル、2022年2011億ドルと年平均9%の成長が見込まれます。音声アシスタントのスマートスピーカーほど急成長はしませんが、2022年度予想される市場規模はスマートスピーカーの11倍の金額となり最も大きな市場です。
※データ参照元:2018年4月17日IDC Japan スマートホームデバイス市場予測
スマートテレビの選び方
画面の薄さ、大きさ、きれいさで競争してきたテレビ機器。スマートテレビではこれらの機能に加えて、「インターネット接続を通じて、ウェブ・ソーシャルメディアの利用、アプリの利用、デバイス間連携などの機能拡張を実現するテレビ端末ないしセット・トップ・ボックス※」と総務省は広義に定義しているが、ここではアマゾン社が考えている音声アシスタントで管理できるテレビ関連製品を紹介します。現在、スマートテレビ関連製品には次の3タイプがあります。※参照元:平成24年版 情報通信白書
- スマートテレビ本体:テレビ本体に音声アシスタントが搭載されているもの
- ホームコントロール:音声で赤外線リモコン操作ができ、テレビが管理できるもの
- セットトップボックス:Primeビデオなどビデオストリーミングが視聴でき、テレビが管理できるもの
スマートテレビ本体
米国ではソニー社より既に製品が出荷、AlexaSkillも提供されて、音声アシスタントを通じてスマートテレビが利用できる環境が整備されています。日本では先日のソニー社の発表にも合った通り6月からブラビアの新モデルが発売され、2018年内には「Works With Alexa」に対応する予定です。
特徴として本体メーカーからAlexaスキルが提供されるので、導入自時にホームコントロール機器の赤外線リモコンに対応した機器の確認、設定など調整は不要です。テレビの変え替え時のタイミングやAmazon Echo購入後自宅のスマートホーム化進める上で、関連機器を抑えてシンプルにしたい人にお勧めです。ここでは最上位の65V型4K有機EL液晶フラッグシップモデルと導入しやすい最小サイズの43V型4K液晶モデルを紹介します。ソニーからは14モデル2018年6月に発売されます。
ホームコントロール
ホームコントロール製品は音声で既にあるテレビを管理できます。利用できる機能は電源のオン・オフ、チャンネル変更、音量調整が中心です。本製品の特長は赤外線リモコンがある家電製品(エアコン、照明など)も一緒に管理できます。また、温度、湿度、照度センサーが搭載されているモデルもあります。Amazon Echoを初めて購入した際に、スマートランプと同様に初めて購入するスマートホーム製品としてもおすすめです。
ホームコントロール機能に同一筐体に温度・湿度・照度計センサーも搭載のお勧めモデル。Alexaスキルのスマートホームスキルにも対応し、「アレクサ、設定名(テレビ)をつけて」で電源管理が可能に。USB-ACコネクターは別売。
セットトップボックス
早期に日本で発売されることを期待してセットトップボックスモデルは「Fire TV Cube」を紹介します。これ1台でAmazon Echoとホームコントロールの機能が含まれます。既に持っているテレビ、AVレシーバー、サウンドバー、セットボックスも管理できるのでおすすめです。日本発売時には改めて機能紹介させていただきたい期待のモデルです。
各カテゴリ製品ごとの機能比較
機能 | スマートテレビ | ホームコントロール | セットトップボックス |
代表的モデル | ソニーブラビア | スマート家電コントローラー、eRemoteなど | FireTV Cube(国内未発売) |
Amazon Echo | 別途必要 | 別途必要 | 標準機能 |
電源オン・オフ | 〇 | 〇 | 〇 |
チャンネル変更 | 〇 | 〇 | 〇 |
音量調整 | 〇 | 〇 | 〇 |
ミュート | 〇 | ー | 〇 |
入力切替 | 〇 | ー | 〇 |
HDレコーダー、ストリーミングメディアの再生,一時停止,早送り,早戻り | 〇 | ー | 〇 |
ケーブル衛星セットボックス | ー | ー | 〇※1 |
サウンドバー | ー | ー | 〇※1 |
AVレシーバー | ー | ー | 〇※1 |
エアコン※1 | ー | 〇 | ー |
照明※1 | ー | 〇 | ー |
その他家電※1 | ー | 〇 | ー |
※1:赤外線リモコンで管理できるモデルが対象。ご注意:製品未発売、機能未提供の製品もあるため、将来提供される機能が異なることがあります。
参照先:Sony’s Android TV、Fire TV Cube Voice Control Compatibility
アメリカと比較して日本ではまだ商品の選択数が少ない、スマートテレビ関連機器。今後、Amazon Echoの購入、テレビの買い替えや新製品発売のタイミングを見て、自宅へのスマートテレビの導入をおすすめします。