5月30日(現地時間)、米国調査会社Infoscout社とALPINE.AI社との共同調査の報告によると「Amazon Echoを導入後、ユーザは購買行動に変化がみられる」という報告書を発表した。2017年年末商戦では1000万台のAlexa対応デバイスが販売され、その中でもEcho DotはAmazon社のすべてのカテゴリの中でNo.1ヒット商品となったという。
2015年にAmazon Echoが発売されて以来、音声アシスタント市場にGoogle社、Apple社が市場参入してきた中、Amazon社の特徴はAmazon.comのアカウントを通じて商品購入など様々な体験を購入者に提供していることだ。この消費活動がAmazon Echoを購入することによりユーザにどのような変化をもたらしたかが報告されている。
調査概要
購入者像
2015年以降米国家庭に9%普及。ブーマー世代1960~64年生まれの年収880万円($80K)以上既婚白人男性。4年生大学以上学歴を持ち郊外生活をし子供は成人。夫人と2人住まい。
最新テクノロジー好き
約1.5倍タブレットの購入実績があることを代表にノートパソコン、ゲーム機など最新テクノロジー機器の購入している傾向があります。
3分の1の人が音声ショッピングを体験
昨年は音声ショッピングの利用はなかったが、本年度は3分の1が購入体験をしている。
購入目的と購入後の利用
購入目的は4分の1が贈答用。88%家庭用で使用し、90%が購入者と家族で利用される。
購入者と利用者
35才以上の両親がAmazon Echoを購入しそれを子供を含めて利用していることがわかった。
音声ショッピングの年齢層
Amazon Echoの購入者の平均よりミレニアム世代、ジェネレーションX世代がより積極的に音声ショッピングを利用していることがわかった。
Amazon Echo購入前後の購買活動
Amazon Echoの購入者は元々アマゾン平均ユーザより購入金額が60%多い$508で、Echoを購入後、金額が約30%の$147増えました。平均ユーザと比較し2.4倍の金額をアマゾンから購入することになった。CPG(Consumer Packaged Goodsの略:消費財のこと。)
Amazon Echoユーザの購買行動
消費財の一回当たりの購入金額は1ドル減り25ドルになったが、購入回数が7.3増え26.7回に結果的に163.1ドル、アマゾンからの購入金額が増えている。
何を購入しているの?
Amazon Echo購入者はペットフードとおやつをもっとも購入することが増え、調理、料理関係(ベーキング・クッキング)、髭剃り、ムダ毛処理(シェービング・グルーミング)は明確に成長。
購入先の動向
ウォルマートなど大型スーパーマーケット、食料品店での購入が減る傾向がみられる。
参照元:
InfoScout社:Amazon Echo: Changing Purchase Behavior on Amazon (and Beyond)
ALPINE.AI社:Strong signals that the Amazon Echo is changing purchase behavior
米国調査会社からAmazon Echoの購入層と購入前後の購買活動の傾向が発表されました。購入層はテクノロジー好きの郊外に住む白人層が中心。購入後、音声ショッピングを積極的に行うようになり、アマゾンへの支出が増えたようです。私もテクノロジー好きで、明らかにアマゾンへの購入金額が増えましたので納得です。